サ・プ・リ 2
耳元で神野さんの声があたしの心を揺さぶる

『いや、ちょっと寂しくなっただけだ。少しだけこうしてて』

『了解です』

どれぐらい神野さんの体温を感じてたかな

『ありがとう』

そう言って神野さんは静かに助席を降りた

少し寂しく感じたけどこれ以上の気持ちは持ってはいけない

そんな気がして車を自宅に向けて走らせた

< 60 / 64 >

この作品をシェア

pagetop