ドッペルゲンガー ~怪事件捜査倶楽部~。
――放課後――
本日の授業はテストまじかということで、お昼で終わりだった。
倶楽部のドアを開けると、一つの机の上にダンボールが置いてあった。
「道具もう届いてたんだ~はやいなぁ」
要は駆け寄るとダンボールの中を覗いた。
「なになに?どんな道具?」
あかねもダンボールに駆け寄り覗き込む。すると、眉をぴくりと動かし、眉間にシワを寄せた。
「……何これ?」
その呟きに、由希と秋葉も駆け寄って覗き込むと、あかねと同じように眉を顰めて表情を曇らせた。
「おっかしいなぁ。これしかきてないんだぁ?」
要は訝しがって首をかしげる。
その中には、望遠鏡が二つ入っているだけだった。
「要ぇ、何頼んだのよ?」
あかねがため息混じりにたずねると、要は肩をすくめ
「少なくともこれだけじゃないよ。もう少し頼んだんだけどなぁ……」と言葉を濁した。
「望遠鏡を?」
探るようにあかねが聞くと「ううん」と要は首を横に振る。
「望遠鏡も頼んだけど、他にも色々とね……」と、また言葉を濁した要の様子を見て、3人は納得した。
『要は機材が来るまで言う気はないんだ』と。
(そんなに驚く物なのかしら?)
(どうせくだらないもんなんだろうな)
あかねと秋葉は、どちらかといったら呆れた感じの事を思っていたが、由希は少し違った。
(さて、どんな道具なんだろう?)と、少しわくわくしていた。
「とりあえず、俺行くわ」
秋葉は部活に行くためにいったん部室を出る。
そのすぐ後に、あかねも生徒会の会議のために部室を出て行った。
「二人になっちゃったねぇ、由希」
「うん」
「じゃ、二人で情報収集でもしようか?」
「うん」
由希の返事を聞いてから、二人は部屋を出た。
本日の授業はテストまじかということで、お昼で終わりだった。
倶楽部のドアを開けると、一つの机の上にダンボールが置いてあった。
「道具もう届いてたんだ~はやいなぁ」
要は駆け寄るとダンボールの中を覗いた。
「なになに?どんな道具?」
あかねもダンボールに駆け寄り覗き込む。すると、眉をぴくりと動かし、眉間にシワを寄せた。
「……何これ?」
その呟きに、由希と秋葉も駆け寄って覗き込むと、あかねと同じように眉を顰めて表情を曇らせた。
「おっかしいなぁ。これしかきてないんだぁ?」
要は訝しがって首をかしげる。
その中には、望遠鏡が二つ入っているだけだった。
「要ぇ、何頼んだのよ?」
あかねがため息混じりにたずねると、要は肩をすくめ
「少なくともこれだけじゃないよ。もう少し頼んだんだけどなぁ……」と言葉を濁した。
「望遠鏡を?」
探るようにあかねが聞くと「ううん」と要は首を横に振る。
「望遠鏡も頼んだけど、他にも色々とね……」と、また言葉を濁した要の様子を見て、3人は納得した。
『要は機材が来るまで言う気はないんだ』と。
(そんなに驚く物なのかしら?)
(どうせくだらないもんなんだろうな)
あかねと秋葉は、どちらかといったら呆れた感じの事を思っていたが、由希は少し違った。
(さて、どんな道具なんだろう?)と、少しわくわくしていた。
「とりあえず、俺行くわ」
秋葉は部活に行くためにいったん部室を出る。
そのすぐ後に、あかねも生徒会の会議のために部室を出て行った。
「二人になっちゃったねぇ、由希」
「うん」
「じゃ、二人で情報収集でもしようか?」
「うん」
由希の返事を聞いてから、二人は部屋を出た。