ドッペルゲンガー ~怪事件捜査倶楽部~。
4人はパソコンルームへと向かう。廊下側の一番目立たない席に座るとパソコンを起動させた。
ヴィィ――ン という起動音が教室に小さく響く。
要はパソコン画面が表示されたのを確認すると、すばやくネットに繋いだ。
検索画面で「SHOES」と検索すると、ヒットしたサイトの中から一つのサイトにアクセスした。
そのサイトは靴の専門店のものだったが、要は靴を見ようともせず、一番下までカーソルを動かした。
最後に突き当たったところに別の関連サイトが貼り付けてあり、そこをクリックする。すると服の通信販売のサイトにとんだが、要はまた同じように今度は右端の関連サイトをクリックした。
そんな作業を数十回繰り返すと、あるサイトにたどり着いた。
そのサイトは他のサイトと違っていた。
『パスワードを入力してください』という黒い文字と括弧だけが、真っ白い画面に浮かんでいた。
その光景はどこか異質で、奇妙な印象を要以外の3人に植え付けていた。
特にあかねなどは「ちょっと何かこれヤバイんじゃないの!?」と心の中で狼狽したほどだ。
そんな3人を気遣う様子もなく、要はすばやくキーを叩く。
勢い良くエンターキーを押すと、画面が切り替わった。
すると画面いっぱいに文字が浮かび出し、それが収まると同時に舌を出したピエロの絵が画面に浮かび上がってきた。
『 WELCOME! WELCOME! 』
ピエロが言っているのか、短く、単調な、少し高い声がパソコンから響いた。
そのピエロの赤い鼻をクリックすると、また画面が変わった。
英語で書かれたタイトルのようなものがいくつか出てきて、要はその中の一つを選択する。
浮かび上がってきた静止画の一つをクリックすると、パスワード入力画面が出てきた。
またすばやく打ち込むが、先程のパスワードとは違うキーを叩いているようだった。
出てきた画面には『あなたのパソコンでは動画は見れません』という注意事項であり「こうなると思った」と、要は軽く肩をすくめた。
「ま、学校のパソじゃしょうがないよねぇ」
ため息混じりに言うと『M』と書かれた場所をクリックする。
「なにする気だ?」
秋葉が興味津々に身を乗り出すと、あかねは「大丈夫なの?」と不安そうに問いかける。
「ダイジョブ、ダイジョブ♪」
要は気軽に言いながら、パックのオレンジジュースをすすった。
するとメール画面が現れた。『M』とはメールのMだったようだ。
要はなにやらメールに文字を書き始めるが、なんて書いてあるのか、まったく解らない。意味のない文字を適当に書いているとしか思えなかった。
「なんて書いてるの? っていうか、コレ文章なわけ? 嫌がらせ?」
「ちっがうよ! 何てこと言うのさあかね! これはれっきとした文章だよ~ん♪」
言い終わると同時に相手にメールを送信した。この時もパスワード入力が出たが、最初と先程のパスワードよりはるかに長いパスワードを要はほんの数秒で打ち終えた。
おそらく30字くらいはあったはずである。そしてまた、先程のパスワードとも押していたキーは違ったようだった。
ヴィィ――ン という起動音が教室に小さく響く。
要はパソコン画面が表示されたのを確認すると、すばやくネットに繋いだ。
検索画面で「SHOES」と検索すると、ヒットしたサイトの中から一つのサイトにアクセスした。
そのサイトは靴の専門店のものだったが、要は靴を見ようともせず、一番下までカーソルを動かした。
最後に突き当たったところに別の関連サイトが貼り付けてあり、そこをクリックする。すると服の通信販売のサイトにとんだが、要はまた同じように今度は右端の関連サイトをクリックした。
そんな作業を数十回繰り返すと、あるサイトにたどり着いた。
そのサイトは他のサイトと違っていた。
『パスワードを入力してください』という黒い文字と括弧だけが、真っ白い画面に浮かんでいた。
その光景はどこか異質で、奇妙な印象を要以外の3人に植え付けていた。
特にあかねなどは「ちょっと何かこれヤバイんじゃないの!?」と心の中で狼狽したほどだ。
そんな3人を気遣う様子もなく、要はすばやくキーを叩く。
勢い良くエンターキーを押すと、画面が切り替わった。
すると画面いっぱいに文字が浮かび出し、それが収まると同時に舌を出したピエロの絵が画面に浮かび上がってきた。
『 WELCOME! WELCOME! 』
ピエロが言っているのか、短く、単調な、少し高い声がパソコンから響いた。
そのピエロの赤い鼻をクリックすると、また画面が変わった。
英語で書かれたタイトルのようなものがいくつか出てきて、要はその中の一つを選択する。
浮かび上がってきた静止画の一つをクリックすると、パスワード入力画面が出てきた。
またすばやく打ち込むが、先程のパスワードとは違うキーを叩いているようだった。
出てきた画面には『あなたのパソコンでは動画は見れません』という注意事項であり「こうなると思った」と、要は軽く肩をすくめた。
「ま、学校のパソじゃしょうがないよねぇ」
ため息混じりに言うと『M』と書かれた場所をクリックする。
「なにする気だ?」
秋葉が興味津々に身を乗り出すと、あかねは「大丈夫なの?」と不安そうに問いかける。
「ダイジョブ、ダイジョブ♪」
要は気軽に言いながら、パックのオレンジジュースをすすった。
するとメール画面が現れた。『M』とはメールのMだったようだ。
要はなにやらメールに文字を書き始めるが、なんて書いてあるのか、まったく解らない。意味のない文字を適当に書いているとしか思えなかった。
「なんて書いてるの? っていうか、コレ文章なわけ? 嫌がらせ?」
「ちっがうよ! 何てこと言うのさあかね! これはれっきとした文章だよ~ん♪」
言い終わると同時に相手にメールを送信した。この時もパスワード入力が出たが、最初と先程のパスワードよりはるかに長いパスワードを要はほんの数秒で打ち終えた。
おそらく30字くらいはあったはずである。そしてまた、先程のパスワードとも押していたキーは違ったようだった。