星の王子にお願いを☆
始まりは全てが終わった未来から
「ハル」
「何?アザール様」
2人で王宮の庭を散歩している時、不意にアザール様が私の名前を口ずさんだ。
「……桜が、綺麗だな」
「そうだね。気持ちいい」
一面に咲き誇っている桜に囲まれる感覚が新鮮で、私は空気を思いっきり吸い込んだ。
こうして2人っきりで過ごすのは、いつぶりだろう?
「……ハル」
もう一度、私の名前を呼んだ。
「どうしたの?」
顔を覗き込むと、突然、背中に腕をまわされた。
「わっ!な、なに?」
彼は何も言わず、さらに力を込めて私を抱きしめた。
痛みさえ感じる強い力。
しかし心の奥底から、甘い感情が芽生えた。
アザール様は私の髪に顔をうずめ、吐息混じりにささやいた。
「もう、全て終わったのだな」
「……うん」
「そなたと、ずっと一緒に居られるのだな」
「うん」
言葉にして、実感して、やっと手に入れた幸せを噛みしめる。
いつか想像していた、愛しい人と2人だけで過ごす日々。
それがやっと、現実になったのだから。
「離さない。一瞬たりとも。そなたは永久に私のものだ」
「私も。離れろって言われても、離れないからね?」
「私の愛しい、ハル」
たくさんの桜の下、2人は甘く優しい、誓いのキスをした。
「何?アザール様」
2人で王宮の庭を散歩している時、不意にアザール様が私の名前を口ずさんだ。
「……桜が、綺麗だな」
「そうだね。気持ちいい」
一面に咲き誇っている桜に囲まれる感覚が新鮮で、私は空気を思いっきり吸い込んだ。
こうして2人っきりで過ごすのは、いつぶりだろう?
「……ハル」
もう一度、私の名前を呼んだ。
「どうしたの?」
顔を覗き込むと、突然、背中に腕をまわされた。
「わっ!な、なに?」
彼は何も言わず、さらに力を込めて私を抱きしめた。
痛みさえ感じる強い力。
しかし心の奥底から、甘い感情が芽生えた。
アザール様は私の髪に顔をうずめ、吐息混じりにささやいた。
「もう、全て終わったのだな」
「……うん」
「そなたと、ずっと一緒に居られるのだな」
「うん」
言葉にして、実感して、やっと手に入れた幸せを噛みしめる。
いつか想像していた、愛しい人と2人だけで過ごす日々。
それがやっと、現実になったのだから。
「離さない。一瞬たりとも。そなたは永久に私のものだ」
「私も。離れろって言われても、離れないからね?」
「私の愛しい、ハル」
たくさんの桜の下、2人は甘く優しい、誓いのキスをした。