太陽の竜と闇の青年
「ねぇ、どれがいいかなぁ。私の服はどれも質素だからあんまり悩む必要はないけど、その中でもどの色があんまり目立たないかな?」
僕は服の前に足を組んで座っているルウをみた。
「どれでもいいんじゃない?あ、でも、赤とか白、黒はやめてねー。せめて灰色か薄茶色程度で」
その間に、僕も荷物を片づける。
それに気づいたルウが僕に聞いてきた。
「そういえば、フウは何で荷造りしてるの?」
僕はルウの顔をチラッとみて言った。
「僕もついて行くことになった」
すると、ルウの口元がにやりと歪んだ。
「やっぱり。絶対にフウは来るって思ってた」
僕はルウから顔を反らした。
なんか、ルウはちょっと勘が鋭いから何でも見抜かれそうで怖い。
まぁ、鈍感で天然だけどね。
「うぅ~~ん。やっぱ、この紺色の服と淡い青にしよっかなぁ……。生地も絹だし……。着心地もいいし、動きやすいから……。でも、これじゃぁ、金が盗まれやすいんだよね……」
僕は、服を自分の体に合わせながら鏡をみているルウに近づいた。
「ルウ、それ着たら男の子みたいに見えるよー」
ルウは凛々しい顔立ちだから、男装をしても絶対に女ってわからない気がする。
でも、たまに双子の僕にも、ラカにも、わかるほど綺麗な顔立ちの時がある。
その顔をするときは、必ず塀とかに登って綺麗な景色をみているときや、何か決心をしたときだけだ。
だから、ふとみたとき、そんな顔をしていたらルウが違う人に見えて……、声をかけるにもかけれない状態に僕は陥ってしまう。
そんなときは、サクラが毎回ルウに声をかけてくれる。
胃痙攣を持っているサクラだけど僕らにとっては欠かせない人物なのだ。
「確かにそうかも。それに、ターバンもするんだから完璧に私、男だよね」
父さんに銀髪は目立つからターバンをしていけと言われた。
今までに何回もターバンは髪を隠すためにしてきた。
だから被りかたも完璧に覚えてしまった。
ターバンの色はほとんど白と決まっている。
ターバンの白色が僕たちの白銀の髪の色と混じっていたからバレたことは一度もなかった。
僕は服の前に足を組んで座っているルウをみた。
「どれでもいいんじゃない?あ、でも、赤とか白、黒はやめてねー。せめて灰色か薄茶色程度で」
その間に、僕も荷物を片づける。
それに気づいたルウが僕に聞いてきた。
「そういえば、フウは何で荷造りしてるの?」
僕はルウの顔をチラッとみて言った。
「僕もついて行くことになった」
すると、ルウの口元がにやりと歪んだ。
「やっぱり。絶対にフウは来るって思ってた」
僕はルウから顔を反らした。
なんか、ルウはちょっと勘が鋭いから何でも見抜かれそうで怖い。
まぁ、鈍感で天然だけどね。
「うぅ~~ん。やっぱ、この紺色の服と淡い青にしよっかなぁ……。生地も絹だし……。着心地もいいし、動きやすいから……。でも、これじゃぁ、金が盗まれやすいんだよね……」
僕は、服を自分の体に合わせながら鏡をみているルウに近づいた。
「ルウ、それ着たら男の子みたいに見えるよー」
ルウは凛々しい顔立ちだから、男装をしても絶対に女ってわからない気がする。
でも、たまに双子の僕にも、ラカにも、わかるほど綺麗な顔立ちの時がある。
その顔をするときは、必ず塀とかに登って綺麗な景色をみているときや、何か決心をしたときだけだ。
だから、ふとみたとき、そんな顔をしていたらルウが違う人に見えて……、声をかけるにもかけれない状態に僕は陥ってしまう。
そんなときは、サクラが毎回ルウに声をかけてくれる。
胃痙攣を持っているサクラだけど僕らにとっては欠かせない人物なのだ。
「確かにそうかも。それに、ターバンもするんだから完璧に私、男だよね」
父さんに銀髪は目立つからターバンをしていけと言われた。
今までに何回もターバンは髪を隠すためにしてきた。
だから被りかたも完璧に覚えてしまった。
ターバンの色はほとんど白と決まっている。
ターバンの白色が僕たちの白銀の髪の色と混じっていたからバレたことは一度もなかった。