太陽の竜と闇の青年
太陽の竜~青竜編~
砂漠からでると、私たちはスコール(大雨)にぶつかった。


「ふへくちょんっ!」


私がくしゃみをすると、フウがドスッと頭にチョップをしてきた。


「くしゃみをするときはそっぽを向きなさい!」


「ふぁーい。でも、フウだってくしゃみするじゃん!」


「あ?」


私たちが言い合いをしている中、壱がラカに訪ねていた。


「さっきのミロスっていうのはどこなんだ?」


ラカは少し困惑顔になりつつも答えた。


「それが……。わたくしたちもよく分からないのです。ですが嘆きの丘と呼ばれています」


なんか、すんごい暗いね……。


「嘆きの丘って失われた聖地でしょ?僕、そこ知ってるかも」


フウの意外な発言に私たちは驚いた。


「ミロスってシャーマンがいるところだよね」


……ん???


「シャーマンって何?」


私が聞くとフウは首を傾げた。


「んーっと忘れたなぁ……。まぁ、ミロスについたら分かると思うよー」


シャーマン……。


私は新しい出会いに心を弾ませた。


そのときはその国がどんなところなのかも知らずに。
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