天神学園高等部の奇怪な面々26
和やか且つ賑やかな昼食。

笑い声が上がり、皆楽しげに食事を口にしている。

注文した料理を平らげ、デザートのカキ氷に舌鼓を打つ頃。

「……」

虹華はボンヤリと、共に海に来た仲間達を見ていた。

ロシア大統領直属エージェント。

魔法使い。

武人にして女神のような女教師。

長命なカラスの変化。

猫娘。

博識ながら色白な男の子。

接点なんて何一つない。

なのにこんな面々が、海水浴で共に楽しみ、海の家で食事をとっている。

考えてみれば有り得ない事だった。

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