天神学園高等部の奇怪な面々26
少し難しい顔をする虹華。

彼女の納得できる答えは、誰からも得られない。

と。

「天神学園は変わってるからね」

言ったのはアリスカだった。

「私も最初は面食らったわよ?ほら、私ってロシア人だから、転校先の学校では目立っちゃうかなって思ってたの。でも…同じクラスには白髪の生徒会長がいて、そのうち後輩にはスペシャルバカやロボットや人外が当然みたいな顔をして入学してきて、先生には刀持った人がいるし、平気で授業サボって職員室で昼寝してる人がいるし、体育の授業前に男子のいる教室で何食わぬ顔して着替え始めちゃう同級生いるし…」

「それ誰の事?アリスカちん」

スペシャルハレンチがジト目。

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