天神学園高等部の奇怪な面々26
そんなアリスカ達の会話を聞いていたのだろうか。

「アリスカさん、海水浴ですか?」

小柄な中学生のような少女が声をかけてくる。

これでも天神学園の音楽教師だ。

「だったら引率がいた方がいいですね…こはく先生は身重だから生徒達全員の監視は大変でしょうし、銀先生は『あんな』だし…」

「あはは…」

顔を見合わせて苦笑いするアリスカとこはく。

「そうね…レガリア、貴女ついて行ってあげてちょうだい」

音楽教師が言うと、彼女の肩にとまっていたカラス、レガリア・ファルスがカーッ、と一声鳴いた。

(カラスが引率…?)

密かに首を傾げるアリスカとこはく。

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