天神学園高等部の奇怪な面々26
こはくのそんな質問に、虹華はクスッと笑う。

「そうですね、大らかでノンビリした子が生まれるかもしれませんね」

ようやく笑ってくれた虹華の顔を見て、こはくは頷いた。

「僕もそんな気がします。だから海に来たかったんですよ」

ゆっくりと立ち上がったこはくは、虹華と共に波打ち際へ。

素足を浸けてみる。

「冷たくて気持ちいいですねぇ」

「来年は生まれた子供さん達も連れてくるといいですよ」

打ち寄せる波にパシャパシャと足を動かしながら、こはくと虹華は言葉を交わした。

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