愛いっぱいCHU
先生の想い
沙都との昔話が終わってだいぶと時間がたった。

何時間くらいしゃべってたのかはわからないけどもその何時間かは私の中のすべてのイメージが一変した。

そして今は夜中・・。

今までは沙都の隣で寝てたけどふと目が覚めてボーっとしている。

もちろん沙都はかわいい寝顔でスヤスヤと寝息をたてている。

私は何を思ったのかとりあえず立ち上がって沙都の部屋を出た。

・・そう、行き先は隣の先生の部屋。

やっぱり寝てそうだなー・・とは思うもののゆっくりとそのドアを開けた。

真っ暗でよく見えないけれど先生の部屋に入った時の記憶を辿ってどうにか先生の寝ているベッドまでいくことができた。

スースーっていう寝息が聞こえる。

そして私はじっと先生の寝顔を見つめる・・。

「かわいいっ」

私はついつい口に出していってしまった。

冗談でもなんでもなく本当にカワイイ・・。

でもやっぱりこうしてみると沙都と先生って似てるなー・・。

「ん・・」

先生が寝返りを打って私の方向に顔を向けた。

そして先生は何かを感じたのかゆっくりと目を開いていった。

先生の目が全部開いたときには私とバッチリ目が合っていた。

「・・・・?」

「セ・ン・セ♡」

私はにっこりと微笑みかけた。

「・・・ーーーーーーーっうわぁっっっ」

なっっ・・。ナニよ・・その反応・・。

「なっ・・なんだ!?なんでお前がここにいるーーー!?」

先生はホントに焦ってた・・。ガバって起きるくらいだもんね・・。そりゃ当然っちゃー当然の反応よね・・。

「もちろん夜ばいよっ」

「よっ、夜ばい・・?」

ま、まぁ、夜ばいよねー・・。



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