愛いっぱいCHU
「どうかした?沙都?」

沙都はクローゼットの中をボーっと見ていた。

そして私の横に立って制服の横にかかっていた服に手をやりその服を取り出した。

「なんで・・?これがここにあるの?」

「え・・?」

沙都が取り出した服・・それは・・

「これ、私が中学のときお兄の誕生日にあげたやつだ・・」

え・・!?

ちょっ、それっ

「それ、どーゆうこと!?沙都っ」

「え?いや、こっちが聞きたいよ、なんであすかのところにあるわけ?」

いや、ちょっとまってよ・・頭が混乱してきた・・。

「うん、間違いないよ、だってね、この服・・ブランドの限定販売でねタグのところに小さくシリアルナンバーが書いてるの・・。」

「・・・」

「このナンバー、間違いないよ」

この服が・・先生の・・?うそでしょ?

「ねぇ、あすかってばー」

「この・・服ね・・」

そう、この服は・・私がずっと大切にしまっていた・・。

「私のこと・・あのレイプ未遂の夜に助けてくれた人のもの・・なの・・」

「・・え・・?」

え・・?って私もまさにそんな気分だよ・・。

だって、何がどうなっていて、今どうゆう状況よ・・?

そして沙都があまりにも簡単に、はっきりと答えを出してくれた。

「つーことは、あすかをレイプから助けたのはお兄ってことなんだ・・・ねぇ・・」




< 105 / 226 >

この作品をシェア

pagetop