愛いっぱいCHU
片想いの成就
「・・先生・・」

休み時間は既に終わって廊下も静まり返っている。

「・・お前、俺のことまだ好きなのか・・?」

「え・・」

ど・・どうしてそんなコト聞いてくるんだろう・・。

「す、好きに決まってるよっ、そんなの」

先生はじっと私の目をみたまま話しだした。

「俺の過去の話を聞いても・・か・・?」

真剣な眼差しでさらに私を見る。

「・・すきだよっ、どんな先生でも・・先生がどんなに彩さんのこと想ってたか・・ずっと、亡くなってからも想い続けてたか・・わかってるよ、でも・・」

・・そう。わかったんだ・・私。

先生が今まで誰を想ってずっと生きてきたのか・・。

それでもね・・。


< 110 / 226 >

この作品をシェア

pagetop