愛いっぱいCHU
「私・・先生のことが好きで好きでしかたないの・・。どうしていいのかわからないよ・・」

私は先生の顔を見つめて・・大粒の涙を流しながら言った。

「あすか・・」

そうして先生は私のことを優しく抱きしめてくれた。

「・・え・・?」

何・・?こんなこと今までになかった・・。

「あすか・・」

そう・・それに・・私だって・・気がかりが・・。

「先生?私・・私だって・・あんな過去・・」

私・・私・・。

「先生のこと・・好きで、でも・・やだよ、ね・・?私の体は・・」

先生は私をさらにきつく抱きしめた。

「私が弱い人間だったから・・あの時の私、直哉に嫌われたくなくて・・直哉が好きで・・」

「・・直哉の名前はもう出すな・・」

・・へ・・?

先生・・?

私の言葉をさえぎって先生が発した言葉が理解できなかった。

そして先生はまた口を開いた。

「直哉のこと好きとか言うな・・」

「せ・・んせ・・?」

ど・・ゆうこと?何・・?

「これから先・・俺以外の男、好きって言うな」

「・・・・・」

な・・何言われた・・私、今・・。

「・・先生・・?」

先生は私を抱きしめたままうつむいていた。

私はその腕をがばっと振りほどいて先生の顔を見上げた。



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