愛いっぱいCHU
「あ?だって、お前物欲しそうな顔して俺のことみてたから」

・・あ?・・ああーー!?私の顔っ!?

「わっ、私そんな顔してないよーっ!!」

モチロン先生のそんなワケの分からないセリフを全否定する。

ありえないっ、なんてことゆーのよっ、先生はーっ。

「へぇー、じゃあもうしないよ」

「え・・」

先生はしれっとした顔であっさりとそんなコトを言った。

・・もう・・しないのか・・。

そっかー・・。

せっかく先生の一番目の恋人になれたのに・・もうしないのかぁ・・・

・・ってそんなのイヤすぎるじゃんっ。ムリムリっ。私がムリだよっ。

「先生っ」

「なに?」

ホントにまだしれっとした顔してるよ・・。この人は・・。

「ほ・・ほんとにもう・・しないの・・?」

窓ガラスに映った私の顔はトマトのように赤かった。

我ながらなんて表現だろう・・。

そしてまた先生はイジワルな顔をする。

「そうだな、とりあえず学年末テストが終わるまでは」

がっ、学年末テスト・・。あったね、そういう行事が・・。

一気にこの幸せ気分が冷めたよ。

「それのお前の平均点次第だな」

・・ちょっ、ありえないっっっっ。
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