愛いっぱいCHU
ありえなさすぎるんですけどーーー!?

「せっ、先生ヒドいっ!!」

「何がヒドいんだ?ああーっ!?」

なに・・?このヤクザのような顔つきは・・

「お前、もし学年末平均点以下だったらこの部屋立ち入り禁止」

「そっ」

そんなのないよーー!!ヒドいっ。

「なんでそんなイジワルゆーのよっ、先生!!」

「イジワル??むしろ感謝してほしいくらいだね、こうでも言えばお前の成績も上がるだろ」

なんなのっ、一体っ。

さっきまでの優しい先生は一体どこへ行ってしまったのよっ。

なに?あれって夢?まぼろし??

とにかくかなりいつもの先生じゃんっ・・いや、いつも以上・・じゃん?

「わっ、わかりましたよっ、いまから早速勉強しに教室に戻りますっっ!!」

私はドスドスという足音が立ちそうなくらいの勢いで化学準備室のドアまで進んだ。

「それじゃあ失礼しますっっ」

「おー、がんばれよー」

この勢いでこのドアを開けて部屋から出ようとしたけどとりあえず最後にチラッとだけ先生の方を振り返ってみた。

・・・先生の後ろ姿・・なんか、肩が揺れてんですけど??

笑ってやがる・・。

「先生のバカっっ!!」

そう言い残して私はドアを思いっきり閉めて廊下に出た。





< 118 / 226 >

この作品をシェア

pagetop