愛いっぱいCHU
その晩私はいろいろなことを想像しながらベッドに入った。

この学年末テストの結果が一体どうなっているのか、誕生日デートはどこへいこうとか、もしかしたら3年生になったら先生の授業が受けられるのかもしれないという期待とか・・

考えだすとキリのないことばっかりだけど・・

なんだろ・・いろいろ考えずにはいられなかった。

先生のことが好きで・・なぜか今この時間になってこんなに想いがこみあげてくる。

急にあいたくなる。

ドキドキして余計に眠れなくなる。

あいたい、あいたい、キスしたい、抱きしめてほしい。

そんな想いが強くなっていく。

そうすると・・なんでなんだろう・・涙があふれてくる・・。

好きすぎて、どうしようもなくて涙があふれてくるなんて・・直哉とつきあってた頃にはこんな気持ちになったことがなかった。



これが『恋愛』っていうのかな・・。



これが本当に『好き』ってことなのかな・・。




こんなことを考えながら・・徐々に目をつむっていった。

せめて、夢の中で先生に会えますように・・。

そんなロマンチックな気分に浸りながらウトウトがスヤスヤに変わっていった。












< 125 / 226 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop