愛いっぱいCHU
学年末テストが返ってくるというドキドキを沙都に聞いてもらいたかったのに時間がなくて結局沙都のいるとなりのクラスにも行けずじまい・・。

あぁ・・ドキドキする。


私が教室に辿りついてちょっとしてから始業のチャイムが鳴る。

さっきの数倍緊張してきた。

私のドキドキなんかにはおかまいなしに担任の先生がいつもと全く変わりなく教室に入ってきた。

なにげに私の目はクラスのみんなを見回していた。

絶対にこのクラス中で私ほどこのテスト結果にドキドキしている人間なんていてない!!

きっとみんな明日からの春休みの予定で頭がいっぱいに違いない!

さっきどこからともなく話し声が聞こえてきた。

どうやら明日からカレシと旅行に行くらしい・・。


うらやましすぎる!!


それに比べて私の今の状況ってどうよ!?


「よーし、じゃあテスト結果かえすぞーー」

うわーーっ、ついにきたーーーっ!!

私は今更ながら必死に神様に祈ってみた。


















「せんせーーっっ!!せんせーーっ!!先生っっ!!」

私は廊下で叫びながらその勢いで化学準備室の扉をあけた。

そして目の前にいたのは・・わたしの『彼氏』・・。




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