愛いっぱいCHU
そりゃ、先生に毎日会いたいし、できれば来年は先生の授業を受けたいと思ってるけど・・。

休みの日まで大嫌いな化学の勉強なんてしたくないよー!!

「あの・・先生・・?」

「あ?なんだ?文句あんのか!?」


「・・・い、いえ、ありません・・」























『ピーンポーン』

私は久住家のインターホンをならす。

「はーい」

玄関を開けて出てきたのは沙都だった。

「おはよう、沙都」

「・・あすか、おはよう。毎日毎日ご苦労様なことね・・」

沙都は憐れみの目で私を見る。

そりゃ、憐れみもするよ・・終業式のつきの日から毎日勉強しにきてんだもん・・。

「はぁーーーーー」

私はつい深くため息をついた。

先生の部屋に行く足取りも重くなる。

「つーかさー、あすかって今日誕生日じゃなかったっけ?」
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