愛いっぱいCHU
私ってばまたもや自分の首を自分で絞めるような発言を・・!!

「え・・と、先生っ、とにかくっ・・1年間よろしくおねがいします」

これ以上ここにいたら自分の立場がどんどんヤバくなっていきそうな気がした私はそそくさと化学準備室から出た。


・・私・・なんだか幸せだな、今・・。

このまま先生と同じ時を過ごしていけたらなーと妄想してみる。

私のこの妄想はなんとウエディングドレスにまで及んだ。

となりにはモチロン正装したかっこいい先生・・。


・・・ダメだ・・こんなことばっかり考えてたもんだから鼻血が出そうなくらい興奮してしまった・・。

私は廊下の端の窓で少し深呼吸をしてみた。

外は春らしいさわやかな風が吹いていて私の気持ちもだいぶと落ち着かせてくれた。

そしてボーっと外を眺める。


「あすか先輩っ」

・・ん・・?

なんだろ、この聞き慣れない呼ばれ方は・・。

私は呼ばれた方を振り返ってみた

「・・あっ・・!」



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