愛いっぱいCHU
「ああ・・」

この場の空気がものすごく怖い・・。

先生がどう思っているのかわからないのがさらに私に恐怖を植え付ける・・。


「あの・・昨日・・その・・告白されて、ね・・。それで・・キスされて・・。も、もちろんっ、私は抵抗したんだよ!!」


・・なんだか言えば言うほど嘘くさく聞こえてしまいそうな気がするのはなんでだろう・・。


「ふーーーん・・」

先生はまだ私の方を見ることなく仕事に夢中だった。


・・もしかして、私が思っているよりも先生にとってはどうでもいいことなのかな・・。

だって先生・・私のこと好きかどうかもわからないんだし・・。




涙がとまらない・・。

どうして!?どうしてっ・・こんなに私と先生の気持ちに差があるの!?


先生、お願い・・私を見て・・!

こんな私を叱ってよ!!


私の思いもよそに先生はまだこっちをみてはくれない・・。


私は泣きながら先生の机の方まで行き、机の上にある本を先生に向かって投げつけた。

「オイ!!」

「先生のバカ!!私のことちゃんとみてよ!昨日の私のこと見てどう思ったの!?ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ!!」

言い出したらもう止まらなくなってしまった。

「先生、私のこと好きなの!?ねぇっ!?」

「・・・・」

先生は答えない。

やっぱ・・それが先生の答えなんだね・・。

「私のことどう思ってるのかわかんないよ!!だって先生は私のこと一度も好きって言ってくれたことないもん!!」

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