愛いっぱいCHU
不信感
あれから結構な日にちが経った。

状況的には何一つ変わっていない・・。

ただひとつ変わったとすれば・・あの日以来化学準備室には立ち寄っていないっていうことだけ・・。


今年初めて受ける先生の授業だったけどウキウキどころか違う意味でドキドキした。

それから先生の授業のときにはいつもうつむいたままの私がいる。



さすがの沙都も私の異変に気付いているみたいだったけど、今回の件・・沙都には全く相談していないので沙都も私から何か言い出すのを待っている・・っぽかった・・。

てゆうか・・こんな自分自身の情けない心の内を沙都に相談なんてできない・・。

でも・・一人で抱え込むのも・・ちょっと限界・・。


そして私は机の上にうなだれた。



「・・・----次、神崎・・45ページから」


・・あれ?私・・当てられてる?

やだ・・何の授業・・?教科書だしてたっけ?何ページっていってたっけ・・?


私はとりあえず当てられたので椅子から立ち上がった。


ん!?あれ?クラクラする・・。

あ・・目の前が真っ白になっていく・・。


-------バタン・・


「オイっっ、神崎・・!!」

「きゃーー、あすかが倒れたーーー!!」












・・・ぱちっと、目が開いた。

見えるのは白い壁・・ん?天井・・・?

「・・よお・」


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