愛いっぱいCHU
「・・先生・・シャワーありがと・・。沙都の服も・・」

「・・ああ・・」



「・・・・」

また無言・・。

私も先生もひと言も言葉を発しない。

私がどうしていいのかわからないのと同じように先生もきっとそんな気持ちなんだろう・・。

そう思うとますますこの空間にいることが辛くなる。



「・・わっ、先生の本棚って難しいのばっかだね・・!」

いてもたってもいられなくなった私は話題を作るため先生の本棚の本を取り出した。

なんだろ・・背表紙が英語だ・・。

取り出したものの絶対私に読めるわけがない・・。

ヤバいなー、失敗したなー・・。


・・と、私は目を下にやった。

さっきの本を取り出したときにどうやら隣の本も一緒に出てしまったみたい・・。

背表紙を上にして本が開かれた状態で落ちてしまっていた。

私は急いで落ちた本を拾う。


「・・・?」


本じゃ・・ないや・・。

写真・・?

・・・アルバムだ・・。
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