愛いっぱいCHU
「へ・・・?なっ、なんで!?」

「うっとおしいからだ」

先生はなんとも私にとってのダメージが深い条件をだしてきた。

「えーー・・・」

う、つらい。

・・でもっ、でもっ。

「・・・ゔーーー、・・わかりました・・。」

私はしぶしぶ承知した。

しかたがない。デートにはかえられないっ。






「あすかっ、どうだった?OK?」

「う・・・ん」

「な、なによ、あんまりうれしそうじゃないねー」

「デートはOKしてくれたんだけど、それまで俺としゃべるなって・・」

沙都は意味不明なんすけど・・・ってな顔をしていた。

そりゃそうだよ・・・。

「お兄が言いそうなことね」

そう、私はがんばんなきゃだめなのよ。

あと2日よ。あと2日。金・土とすぎれば日曜日よ。

ぜっ、全然大丈夫なんだからっ。

「ねぇ、あすか、酷なこと言うようだけど目の前歩いてるのお兄じゃない?」

「うっ、我慢よ・・」

「ひゃー、お見事ねー。いつもなら真っ先に飛んでいくのに」

「我慢・・よ」

なにしろデートがかかってんだから。

「・・・」

先の廊下の角を曲がった先生の後ろ姿をみた。やっと私の視界からいなくなってくれた。

「ふぅーーーー、よかった」

「えらいっ、あすかっ」

うーーーーっ。

「あーーーん、つらいよぅーー、やっぱダメーーー。耐えれないよー。一日でもこんなにつらいのにあと二日よっ!?」

「だめよー、あすか。デートどうなるのよ」
< 17 / 226 >

この作品をシェア

pagetop