愛いっぱいCHU
「・・は?」

そりゃ・・「は?」って言うよね・・。

なんなんだ、この質問・・?自分でもそう思うよ・・。

「あ・・ごめん!今のナシ・・」

私はとっさに繕った。

だけど、直哉は口を開いた。



「・・お前ら女はすぐに『好き』とか『愛している』とかって言葉を聞きたがるよな・・」

・・確かに・・。そうかも・・。

だけど・・口に出してもらいたい・・。

だって、人の心が読めるわけないから・・。

言ってもらわなきゃ・・わかんないよ・・。

「どーせ、沙都の兄貴のことだろ?」

ズバリを言い当てられて私の顔は真っ赤だったけど、直哉は相変わらずの呆れ顔だった。


「別に沙都の兄貴のカタ持つわけじゃねーけど、アイツ教師だろ?・・・お前さ・・そーゆうこと考えたことあんのかよ?」

「え・・・」

「・・・言いたくても言えねーってこともあんだろ・・?お前とは立場が違うだろーが」

立場・・。

私は生徒で、先生は教師・・。

・・でも・・

「私たち恋人なんだよ!?」

そうだよ・・つきあっているんだよ・・・恋人同士なんだよ・・。


「だから?だから何なんだよ?」

「え・・」

直哉の言葉は私の言葉をナイフのように切り裂いた。


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