愛いっぱいCHU
久しぶりに出した熱は思ったより私の頭の中を浄化してくれた。


先生と私は付き合っているけど・・・先生と生徒・・。

私はこの事実をいつの間にか忘れていたような気がする。

でも・・決して忘れてはいけないことだった・・・。

好きな人が学校の先生であるリスクと、その先生と付き合っていく覚悟。

私にはわかっていなかった・・。


そして、先生の気持ちを疑って大切な思い出までめちゃくちゃにさせてしまった私の罪・・。



彩さんと写っていた先生はとても幸せそうだった・・それに嫉妬した私。



好きで好きでこの気持ちまでもがドロドロしてきて自分を制御できなかった私の弱さ。



強くありたいと、願っていたのにまるで弱いまんまだった。


真正面から向き合ってみよう・・。

自分自身に・・先生に・・。

今の自分の想いを伝えたい・・。




散々考え事をしながら学校へ来た。

もう逃げない。

私は・・何からも・・誰からも・・。


「神崎・・ちょっと・・」

「あ。はい・・」

担任の山田先生に呼ばれて私は教室の外へ向かった。

「ちょっと・・」

連れてこられたところは校長室だった。

「失礼します・・」

重々しい扉を開く。

「せっ、先生・・!?」

私の目に大雨の中のとき以降の先生が映っていた。


・・な・・んで校長室・・?

しかも先生と・・。なんかバレるようなことした・・・!?



< 173 / 226 >

この作品をシェア

pagetop