愛いっぱいCHU
空想デート
『ちょ・・・あすか!?何!?今どこなの!?』

沙都の声が遠のいていく・・・。






「あすかっ、あすかっ」

・・・ん・・・いたい・・。

「さ・・・と・・?」

私は沙都に電話してから・・・どうしてたんだろう・・。

「あんた一体どうしちゃったの!?それにこの傷なによっ。あーーーそんなことより病院よっ」

沙都はそう言ってあわてながら私をつれていこうとした。

「沙都・・このこと先生には・・?」

「まだ何も言ってないよ。だって何のことかサッパリわかんないんだもん」

「そう・・よかった。お願い。このまま黙ってて、お願い・・沙都」

「どうしてなの?」

・・・・私を刺した人・・陽子さんに間違いはない・・。

それを先生に知られるのも怖い・・。

でもそれよりも一番怖いのは・・・。

「先生と別れたくないの」

「・・何よ・・それ・・なんでそうなるのよ」

「・・だめなのよ・・お願い」

そうしなきゃ別れなきゃいけない・・。

面倒なことになったらって約束・・・。

「とにかく病院いこ」

私は沙都の指図を受けた。

< 20 / 226 >

この作品をシェア

pagetop