愛いっぱいCHU
私へのメッセージなんかは全然なくて・・ただこの参考書の山だけが残されていた。

だけど・・

先生が何日もかけてつくってくれたであろうこの参考書の山は先生の私に対する優しさで溢れているよう・・。


私は先生の机にうなだれるように泣き崩れた。

そして先生にもらったネックレスを握りしめ力一杯目を閉じた。


そう・・このネックレス・・いや・・ダイヤのピンキーリングだって・・この参考書だって・・私はいつも先生に大切にされていた。

大切にされることがこんなにも胸を締め付けるなんて・・!



先生に会いたい・・。


先生に会いたい・・。


寂しいよ・・。


ホントはずっとこうして泣き叫びたかった。

先生行かないでって・・泣いて叫んで止めたかった。


・・ホントはね・・一緒に行きたかった・・。







ずっとずっと泣き続けた。

涙が涸れるくらい泣いた。


どうにもならないってわかっているけど、涙が止まらなかった。








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