愛いっぱいCHU
だけど・・泣きながらこうも思った。
この別れは私たちの未来を明るく照らしてくれているんだと・・。
決して無駄な時間ではないと。
私は私自身、今できることをやればいい。
そして来年の春には先生の前に堂々と姿を現せばいい。
そんな思いを胸に私は先生が残してくれた参考書の山をすべてカバンに詰め込んで学校を後にした。
それからの私はとにかく毎日勉強しまくった。
お母さんには天変地異が起こるからもうやめてくれ、と随分と失礼なことを言われた・・。
お父さんはゴルフにいく前日には必ず私の部屋を訪れて私が勉強しているのを確認すると深いため息をついていた。
そんな私の頑張りに比例して徐々にだけど、成績も上がってきたみたい・・。
季節もだんだんと移り変わっていき、周りはどこもかしこもクリスマスやらお正月の文字が踊っていた。
だからといって先生から連絡があるわけでもなく、どうやら今年の私はクリスマス返上らしい・・。
・・いいもんね・・。
来年はきっとベタ甘なクリスマスにするんだから・・。
・・・って・・あの先生がそんなクリスマスしてくれるわけないよぅ・・!
つーかクリスマスとか無視されそう!
『俺、無宗教だし』
とか言って・・さぁ・・。