愛いっぱいCHU
つーか、私もなに返事してんだーー!
これから先どうしたらいいのよぅ。
うわっ、先生の顔が明らかにイラついてる・・。眉間にシワまで・・!
「さっさとその校門から出てこい!!」
「は、はい!」
さっきと同様、私はまたもや先生にビビってつい勢いで返事をしてしまった。
校門を出る時はきっと感慨深い感じなんだろうな・・と想像していたのに私は実にあっけなくそのラインを越えてしまった。
背中にヒソヒソ話がチクチクと刺さるなぁ・・。
私はドキドキしながら先生の目の前までたどり着いた。
先生を目の前にしたドキドキとこの状況のドキドキとが入り交じっている。
「あ・・の・・先生・・?」
質問することは山ほどあるのに思うように口が動かない。
先生の顔からすこしイラつきが抜けていった。
もう・・こんなとこに立ってたら目立つのわかってて立ってんだもんなぁ・・・。
こんな状況嫌いなクセに・・。
「先生?」
私が目線を上に先生の顔をじっと見つめると先生はスーツの内ポケットから紙を取り出した。
「ホラよ・・!」
そして目線をそらしながらその紙を私に渡した。