愛いっぱいCHU

「ねぇ、先生」

「なんだ?」

「先生には彼女がいるの?」

先生はギロっと睨んできた。

「・・・・・お前・・・もうすぐ中間だけど勉強してるのか?」

「うぅっっっっ」

なんでそうゆう方向に話持ってくかなーー・・・・。

「残念ながら私、数学と化学・・・大っっキライなんだよねぇーーー・・・」

実は本当にかなり悪い。

「そうだな、いつもビリから10番くらいか?」

ちょっ、ちょっと・・・なんで知ってるのよ・・・そんな余計なこと・・・。

「デカデカしく貼ってたからなー、テスト結果」

まるで私の心を見透かしたようにいった。

「来年受験だろ・・少しは勉強したらどうだ・・・?」

ふーーーーーーーんだ。

「はーーーい」

それからも家に着くまで私と先生は楽しく(?)おしゃべりをしながら歩いていた。

・・・・・先生怒ってばっかだったけど・・・・・。

「ホラ、入れよ」

「おっじゃましまーーーーーーすぅーー」

「・・・っさっさと入れっっっっ」

そんなこんなで能天気に先生と久住家に入った。

・・・・・が、これがえらいことになるのはこれから翌日のことである。
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