愛いっぱいCHU
「あっ・・・・」

い・・いやだ・・・。

「あ・・んたっ・・」

沙都が怒り声で言う。

「お前ら相変わらず二人べったりだな」

・・・。

「あすかはアンタのおもちゃじゃないのよ。もう声すらもかけるなっていったじゃない」

私の頭の中では昔のこと、今のこと・・ぐるぐる回ってる・・。

「・・沙都・・いいよ・・もう行こ・・」

そして中に入ろうとした私は腕をつかまれた。

「ちょっとお前、こっちこいよ」

そうして強引に腕を引っ張られ細い路地裏へつれていかれた。

「あすかーーーっ」

沙都の声だけが・・・響きわたる・・・。
< 31 / 226 >

この作品をシェア

pagetop