愛いっぱいCHU
直哉は私の腕をつかんだ。

「キスくらいさせろよ」

不適な笑みで強引に私の唇に深い深いキスをしてきた。

「いけよ」

一通り満足したのか、私が用済みになったのかさっさと追い返した。

これからずっと・・・直哉との関係が続くんだ・・・。

そうしてまで私の中ではつらいんだ・・・。先生に対する私の想いが・・・。

「あすか!?」

「沙都・・」

私が同窓会の会場に戻るとそこには心配そうな顔をしている沙都がいた。

「もうっ、あすかっ、心配したのよっ」

沙都は少し涙目になって私を見た。

「ごめんね・・・ごめんね・・沙都」

そしてその晩は何も思い出すことなく昔の同級生たちと思い出話に華を咲かせた。






「何考えてんのよ、アンタ」

「・・・」

「アイツとつきあうって・・・」

翌日、学校で沙都に直哉とのことを打ち明けた。

「アンタ、アイツに何されたか覚えてないの!?」

・・・・・。

「アンタ・・・アイツに・・・アイツの命令で仲間にレイプさせようとしたのよ!?」

・・・そうよ・・私・・レイプ・・・

「・・・ごめん・・沙都」

「まさかとは思うけど・・お兄のこと忘れるため!?お兄への想い忘れるために?」

「・・・」

「あすかっ、どうなのっ!?」

沙都はすごい大声で怒りだした。


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