愛いっぱいCHU
「・・うよ・・そうよ、忘れるためよっ。つきあう前はただただ先生のこと追っかけ回すだけで毎日幸せだった。でもつきあいだしてから私だんだん欲張って・・・私だけ見ていてほしいって思うようになっていった。元々2番目っていう約束だったのに・・。もう最後にはどうしてもとまんなかった・・・。私以外の人を愛している先生を好きにはなれない・・・。」

「・・・・ホントに・・ホントにすきじゃないの・・・?」

うそよ・・・そんなこと・・そんなこと思うわけない・・。先生が誰を好きで誰を愛していても・・・先生が今でもいちばんなの・・。世界で先生しか見えない・・。

好きに決まってる。愛してるに決まってる。

「・・・と・・とにかくそーゆうことだからっ」

「あすかっ」

私、バカよ・・。わざわざ苦労しにいくの・・。

でも、もっとつらい・・先生への想い・・。

「あすか、お兄には言ったの?」

「・・・ううん、まだ・・・」

・・・・先生・・あいたいけど、あいたくない。

あうときは別れを告げるときだから・・・。

「先生のとこ・・行ってくる」

「あすか・・・」

私は一直進に先生のいる化学準備室に向かった。

自分の気持ちと相手の気持ちはどうして比例しないの・・・?

先生がこんなにすき・・・。

「先生・・」

私は化学準備室の扉を開けた

「あすか・・・」

先生はうっすらとこっちをむいた。

私を呼ぶそのトーンの低い声

まだ未だにドキっとする。

・・・でも・・・

「先生?あのね・・・もういーよ・・」

「・・・・?なにがだ?」

「あの・・・」

言ったらもうおしまい・・・言ったら・・。

「私ね・・・。他の人とお付き合いすることにしたの・・。だ・・・からね、先生とはね・・別れるの」


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