愛いっぱいCHU
いやだ・・。いやすぎる・・。

息苦しい・・。

「・・・ふーん・・。そか、わかった」

先生はいつもどおり表情もかえずに一言いうとまた机に向かって作業をしだした。

・・ホラね・・先生ってね・・こういう人なの・・・。

でもね・・そうゆうとこも・・好きなの。

すきですきで仕方がないの・・。

「じゃ・・・先生・・失礼・・します」

私は化学準備室の部屋の扉を開けそして先生に背を向けた。

さようなら。

そんな言葉を残して・・・。






「あすか・・・」

「沙都・・先生ね・・・先生ね・・・」

何も・・何も言ってくれなかったよ・・・。

化学準備室の前で私のことを待っていてくれた沙都に抱きついた。

沙都・・ありがとう・・

沙都・・心配ばかりかけてごめんなさい。

「あすか・・私、いつでもアンタの味方だよ・・。アンタがどんな決断出したとしても・・・。でも、その裏側には今回の直哉とのことだけは味方できない気持ちがある」

・・・沙都・・・。





「よぉ、あすか」

「な・・おや・・」

夕方、学校の授業が終わって帰るとき校門前に佐倉直哉が立っていた。

「んだよ、そんなにビビんなよ。俺たち恋人同志じゃん?」

「・・・」

私は何かの違和感を感じながら直哉と歩いた。




「お兄・・いいの?」

「なにがだ?」

「この準備室からよくみえるね・・・校門前って・・」
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