愛いっぱいCHU
同情のセックス
「お兄・・・」

「・・・。」

「あすかとつきあうとき、あすかに1番目の恋人がいるっていったんだってね・・・?今までそんなに深く考えなかったんだけど・・それって・・・」

「なにがいいたい、沙都」






「ひさしぶりー、あすかちゃん」

直哉がつれてきた友達と思われる男の子たちは私の思い出したくない過去の中の人間だった。


「あすかちゃんさー、かわいくなったよねー」

いや・・・。

もういやよ・・。

この人たちは私の心を乱した人たち。精神的苦痛を与え続けた人たち。

「また俺たちとあそぼーよー。あすかちゃん」

直哉が私の方に手をやり前へ進んだ。

「な、あすか、ちょっとあそんでこーぜ」

「い・・いやよ・・・なんで私っ・・」

私が言葉の最後を言う前に直哉は再び口を開いた。

「俺に逆らうのか?あすか。お前の過去バラしてもいーんだぜ?沙都と・・お前の好きなヤツに」

な・・・。

そ・・それは、それだけは・・・。

「どーしてよっ。私が何か悪いことしたの!?どーして私の心を乱そうとするの!?もうやめてよっ。おねがいよーーーーっ」

私はうずくまって直哉の足下で泣き叫んだ。

「おいおい、勘違いすんなよ、あすか。俺とお前は恋人だろ?おかしくねーだろ?コイツらは今日お前に会いたいっていうから連れてきたんだ」

そう言い終わった後で直哉は友達に首を振って追い返した。

「な?俺とお前二人きりだ」

そう・・逆らえない・・。

しかも言ってることは直哉の方が全然正しいんだ。

私のカレは佐倉直哉。

「さっ、行こうか」

そうして私は近くのラブホテルへ連れて行かれた。

私を永遠に切れない糸で操る男。

その昔、恋人の私を裏切った男。
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