愛いっぱいCHU
「なにボーっとしてんの・・・あすか」

「さ・・・沙都・・」

沙都も何事もなく話してくれた。

沙都に先生とのこと話したとき何とも複雑なカオしてたけど一言『直哉にやられるよりマシだったわね』と言ってくれた。

先生が昨日ホテルから出るときボソッと言っていた・・・。

沙都が死ぬほど心配してたって・・・。

たった一言それだけ言ってた・・・。

「あすか、お弁当どーする?」

沙都は私に尋ねる。

「もうお昼?はやいねー」

「外、買いにいく?」

「うん」

私と沙都はお腹ペコペコで一階までおりた。

体育館の脇から裏門まで行く。

何でもない会話で歩く私と沙都・・・。

そんなこんなしているうちに裏門までたどりついた。

そしてその門を開いて外へ出た。

「ん?誰かいる・・・」

私は見覚えのある人をこの目で見た。

「沙都・・あれ・・先生じゃない?」

「・・・ホントだ・・。お兄・・・」

裏門の脇の方に先生と後ろ姿のきれいな人が話していた。

「よ・・・陽子さん!?」

私は思わず声をあげてしまった。

今の私の声で陽子さんも先生も私たちに気がついたみたいだ

「ヤバいーーー」

コソコソしい私はコソっとつぶやいた。

そんなとき後ろを向いていた陽子さんが私たちの方を振り返った。

「・・・・あ・・・彩・・さん!?」
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