愛いっぱいCHU
悪夢のはじまり
・・暗い・・。



闇のよう・・。


手探りして歩いてるのに見えない一点の光。

どこに向かえば『それ』にたどりつけるのか・・。


どの道を進めば『そこ』にたどりつけるのか・・。



全然全くわからない・・。


いつでもどこでも中途半端


それでも光を求めて・・陽に当たりたくて・・・


なにか信じられるものが欲しかった。












「おっはよっ。あすか」

朝、私の肩を軽くポンとたたく。

「さ・・沙都」

沙都は昨日からもう何も聞かないし何の態度も変えない。

「お・・はよ・・沙都・・」

そう言ったあと、沙都は面食らったようにびっくりしていた顔をしていた。

「・・やだ・・あすか・・あんたがお兄に気づかないなんて・・」

え・・?

「せ・・先生っ!?いたの!?」

「『いたの!?』・・ねぇ・・」

そう言ったのは私の後ろから現れた先生だった。

「やっ、やだ先生っ。おはよ・・・あれ?何で沙都と一緒に登校してんの!?学校の人に見つかっちゃうよーっ!?」

「・・・・」

沙都と先生は呆れ顔で私のことをじっと見つめる。
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