愛いっぱいCHU
「それがどうした?今の俺は教師でも何でもねぇ。お前だってそうだろ?佐倉直哉」

・・え・・?

『なったんだ』・・って

『佐倉直哉』・・って

先生と直哉って・・知り合い・・なの・・!?

え・・なんか・・もうわかんない・。

もう私の頭の中は何がどうなっているのか把握しきれないでいた。

「ナルホド・・わかるじゃん、アンタ」

直哉も不敵に笑う。

私と沙都はただただ呆然とするだけ・・。

・・沙都・・

私のこと・・どう思ったのかな・・。

「どうゆうことなのか・・教えてくれるわよね、あすか」

重々しい口調で沙都が話しを切り出した。

「・・沙都・・」

「アンタの口から聞きたいのよ」

どうしたらいいの・・。

沙都に言えば・・いいの・・?でも軽蔑される・・。

「言えよ、あすか」

そう言いだしたのは意外にも先生だった。

私のことなんか眼中にもないし、興味もないって人だと思ってたから・・。

「あ・・の・・」

手が震える・・。

話しだす・・勇気を・・。

軽蔑しないで・・先生・・沙都・・。

過去の私を・・今の私を嫌いにならないで・・。

ただ・・ただ・・必死で恋愛をしていた・・。

好きな人に・・・嫌われたくなかった・・それだけなの・・。



「私・・・中学時代・・カラダを・・・売った・・・」
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