愛いっぱいCHU
「あすか・・」

直哉は私をギュッと抱きしめる・・。

ホラ、こんなに大事にしてくれる・・。

沙都が何を心配してるのか知らないけど全然大丈夫なんだから。

「直哉・・」

私は直哉に寄りかかる。

私が直哉のことを欲しいと思う瞬間だ・・。それに直哉は必ず応えてくれる。

そんな私のセーラー服の裾をまくり上げる直哉。

私も直哉に身を委ねる。

直哉は私に知らなかった世界を教えてくれた人。

そして、そんな直哉のこと・・何があっても大好き・・。

こんなに人を好きになったことなんてない・・。

「なぁ、あすか、今日の晩ウチこいよ」

「え・・?」

直哉が自分の家に誘うなんて・・初めてじゃない!?

どうしたんだろ・・。

でもうれしいっ。

「うんっ、行くっ」

すぐに返事をした私に直哉は微笑みをくれた。

・・・幸せ・・。

私、きっともう一生のうちで今のこの時期が一番幸せなんだろうなー・・なんて。

ひょっとして・・直哉と結婚とかしちゃったりして・・!?

きゃーーっ、私ってば・・

「どーした?あすか」

「う・・ううん、なんでもないっ」

恥ずかしげな妄想してるのがバレてしまうっ。

「あ・・そうだ」

私はちょっとした疑問を直哉に投げかけた。


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