愛いっぱいCHU
先生しかいらない
「沙都・・私やっぱりこん中入るっ」

そう沙都に言って私は今までウロウロしていた足をピタっと止めた。

「あすかっ、お兄ちゃんがなんとかしてくれるってっ」

沙都は私を止めた。

「いくっ」

そう言って私は校長室の戸を開いた。

「誰だ」

私はその扉を開けた瞬間別世界を感じた。

先生は校長先生、教頭、そして学年主任の先生たちの前に一人で立っていた。

「あ・・・2年3組の神崎あすかです」

「久住先生と噂になった生徒か？」

私は少しビビっていた。

「はい・・」

「久住先生が言うには家の近くで生徒に会って自分が誘ったというのだが・・？」

え・・・？・・先生・・。

「どうなんだ？」

「すいません。彼女は今日の出来事で少々精神的にまいっていますので」

「え・・先生・・」

そう言ってフォローしてくれたのはやっぱり先生だった。

「すいません。以後気をつけますので」

そう言い残すと先生は扉までスタスタと歩いた。

「神崎」

「あ・・はい」

先生に呼ばれ私は先生についていった。

「失礼しました」

「こっ、これっ、久住先生待ちなさいっ」

教頭先生が声を荒げて先生を呼び止めたけど先生は無視して校長室から出た。


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表紙・目次

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