愛いっぱいCHU
「え・・・?」

気づいたら周りの人はいなく、今私と向き合ってしゃべっているリーダー格の人だけだった。

「・・・」

それにしても・・『お願い』ってどういうことだろう・・。

昨日の夜のことを直哉には黙っててっていうお願いをこっちがしたいくらいなのに・・。

「まぁ、これをみてくれ」

彼はそう言ってビリヤード台に封筒を置いた。

「これ・・・一体・・」

私はわけがわからずにその封筒に手をやった。

そして封を開け中身を取り出してみる。

一体・・何が・・

「・・こっ、これっ!?」

これは・・なんて・・なんていうことなの・・!

なん・・なのよ・・。

「そう、キミのレイプ写真」

「なん・・で・・」

もう言葉も出てこない・・。

一体どういうことなの・・写真って・・昨日のレイプ写真って・・

「よく写ってんだな、コレが。顔までくっきりだぜ?」

私はそんな言葉を前にただうつむくばかりだった。

「そこで『お願い』だ」

私は忘れかけていたその『お願い』という話をもちかけられた。

絶対に正当な願いじゃないって・・私の身体のどこかで感じて私全体すべてが固まった。

表情も・・こわばってる・・きっと。

「なーに、簡単なことさ。そのカラダを売ってもらえればいいんだ」



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