愛いっぱいCHU
唐突にそんな紹介を受けた。

お客様って・・じゃあ私・・この人と・・?

「この子新人?」

『お客様』が初めて口を開いた。

そんな言葉に私は少しビクついた。

「ええ・・よろしくかわいがってやってください」

彼はお客様にそう言う。

「あすか・・・」

私を買った人はそっと私の頬に触れる・・。

「よろしく、あすか」

・・怖い・・まだ震えが止まらない・・。

「彰樹、どの部屋だ」

お客様は私が今まで一緒にいた人に尋ねた。

初めて知った・・。

あんなに一緒に話して・・私の・・すべてを預け・・そして契約した人の名前。

『彰樹』っていったっけ・・。

私の・・運命を・・奪った人・・一生涯忘れられない・・。

「こっちだ、あすか」

彰樹は私をこの今いる地下のフロアの奥の部屋へ案内した。

もちろんお客様も一緒に・・。

「よし、ここを使え」

そして来たのは一つの個室。

「ここを使えっ・・て?」

私は彰樹に尋ねる。

「お前の仕事場だよ、ホラ、入れよ」

彰樹は乱暴に私を押し込んだ。

その後からお客様も一緒に入った。

「・・!」

個室は鍵をかけられ密室になる・・。




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