愛いっぱいCHU
私はホントにわかんなかった。

その謎を解くためにはどうやら直哉の身に起こったことを理解する必要があるみたいだった。

そしてその謎がだんだんととけ始めていく・・。

「小学校の6年の時だった。私と直哉には幸せしかなかった・・。気のおける親友。優しくて理解のある先生。そして・・誰もがするように恋もした。私は私で好きな人がいたし、直哉にも・・。そして直哉は特に担任の先生に信頼を寄せてた」

へぇ・・直哉が人を信頼・・。

中学生の頃じゃ考えらんない。

「直哉は好きなこのことをその担任にいつも相談していたの・・。ある放課後にいつものように相談しに教室へ行ったら・・その子・・直哉がすきだった子・・担任に性的乱暴を受けていた・・」

・・・!う・・そ・・ひどい・・。

私は顔が青ざめてきた。

酷すぎて言葉も出ない・・。

だって・・そんな・・。

「その現場を見つかった担任はその場でやめてその子を帰したわ。結局その子は不登校になってそのまま転校していった・・。直哉は一瞬、ううん・・しばらくの間放心状態で何がなんだかわからなかったって・・」

・・涙があふれてきた・・。おさえきれなかった。

乱暴されていた女の子・・そして直哉の気持ち・・全部ひっくるめて・・。

それでも沙都は冷静に話を進めていく。


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