空より青い
彼女、遠野江 侑子(トオノエ ユウコ)は2つ隣のクラスにいる女学生だ。
僕は彼女に一目惚れした。うん、それは間違いない。根拠はないけど。
「という訳で告白してみようと思うんだけど、どうだろうか。」
次の日の昼休み。教室で竜二と、もう一人の友達、羽合 一馬(ハワイ カズマ)と弁当を食べている時に聞いてみた。
「どうだろうって・・・またいきなり告白するのかよ!?」
「しかも遠野江かよ。まあ、美人だけど。」
「美人だな。」
遠野江は美人というのは知っている。ただコミュニケーション能力が皆無な僕には、それ以上の事が分からない。分かるのは見た目だけ。だから僕は一目惚れでしか人を好きになれないのかもしれない。
「美人だけど・・・何だよ。」
「性格がなぁ~。」
「キツイって女子が言ってたぜ?」
「社交性が無いよな~。」
二人が遠野江の事についてあれこれ言っているのを、僕は特に頭に入れずに聞き流していた。自分の好きな女子の悪い噂など聞きたくないし、どれだけ性格が悪かろうが僕が好きになったのは見た目なのだ。
「うん、ありがとう。じゃあ今日の放課後告白してみるよ。」
僕は弁当を食べ終わるとすぐに教室を出た。僕が通っている高校の屋上は、立ち入り禁止だ。アニメやドラマでは学校の屋上は、よく物語の舞台にされがちだけど現実はそんな甘くない。しかし、先生には内緒だが、体育館の二階の窓から渡り廊下の屋根を通れば屋上に行けるのだ。まあ、夏は暑いし冬は寒いから誰も行こうとしないのだが、僕にとっては、お気に入りの場所だ。理由は、女子更衣室が覗ける事ではない。1人になれるからであり、覗いた事は一度も無い。本当に。
「あれ?君は・・・。」
そんな僕のお気に入りスポットに先客がいた。
「貴方・・・誰?ここは私のお気に入りスポットなんだけど、出てってくれない?」
僕のフラれワードをいきなり口にして遠野江 侑子は立っていた。
僕は彼女に一目惚れした。うん、それは間違いない。根拠はないけど。
「という訳で告白してみようと思うんだけど、どうだろうか。」
次の日の昼休み。教室で竜二と、もう一人の友達、羽合 一馬(ハワイ カズマ)と弁当を食べている時に聞いてみた。
「どうだろうって・・・またいきなり告白するのかよ!?」
「しかも遠野江かよ。まあ、美人だけど。」
「美人だな。」
遠野江は美人というのは知っている。ただコミュニケーション能力が皆無な僕には、それ以上の事が分からない。分かるのは見た目だけ。だから僕は一目惚れでしか人を好きになれないのかもしれない。
「美人だけど・・・何だよ。」
「性格がなぁ~。」
「キツイって女子が言ってたぜ?」
「社交性が無いよな~。」
二人が遠野江の事についてあれこれ言っているのを、僕は特に頭に入れずに聞き流していた。自分の好きな女子の悪い噂など聞きたくないし、どれだけ性格が悪かろうが僕が好きになったのは見た目なのだ。
「うん、ありがとう。じゃあ今日の放課後告白してみるよ。」
僕は弁当を食べ終わるとすぐに教室を出た。僕が通っている高校の屋上は、立ち入り禁止だ。アニメやドラマでは学校の屋上は、よく物語の舞台にされがちだけど現実はそんな甘くない。しかし、先生には内緒だが、体育館の二階の窓から渡り廊下の屋根を通れば屋上に行けるのだ。まあ、夏は暑いし冬は寒いから誰も行こうとしないのだが、僕にとっては、お気に入りの場所だ。理由は、女子更衣室が覗ける事ではない。1人になれるからであり、覗いた事は一度も無い。本当に。
「あれ?君は・・・。」
そんな僕のお気に入りスポットに先客がいた。
「貴方・・・誰?ここは私のお気に入りスポットなんだけど、出てってくれない?」
僕のフラれワードをいきなり口にして遠野江 侑子は立っていた。