センセイと一緒 ~feel.Black~




普段は眼鏡越しに見ていたその瞳が……眼鏡がないと、なぜかとても艶めいて見える。

鈴菜は心臓がバクバクするのを感じた。

――――危険だ。

この瞳は……とても、危険だ。


「じゃあ行くぞ。まずはこっちだ」

「……っ!」


柊史は鈴菜の手をぐいと握り、歩き出した。

学校ではもちろん、手を繋いだことなどない。

その強引さにドキッとする。

鈴菜は柊史に手を引かれ、駅ビルの方へと歩いていった。




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