センセイと一緒 ~feel.Black~



「鈴」

「……?」

「お前、今日夕飯はどうするつもりだ?」


――――夕飯。

全く考えていなかった。

足を止めた鈴菜に、柊史は少し笑って言う。


「この近くに、美味い洋食屋がある。行ってみるか?」


柊史の言葉に、鈴菜は目を輝かせた。

柊史と食事をするのは初めてだ。

……柊史とは、何もかもが初めてだ。

こうして外でデートするのも、手を繋ぐのも……

その全てが新鮮で……ドキドキする。

鈴菜は大きく頷いた。


「うん!」



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