センセイと一緒 ~feel.Black~



「……、鈴っ……」


耳元に囁かれる、柊史の切なげな声。

鈴菜を見つめる熱を帯びた黒い瞳、重なる熱い唇。

柊史の体が、声が、心が……

鈴菜の全てを奪い取っていく。


「……っ、ぁあっ……」


体を強く揺さぶられ、繋がった部分から次第に痛みが取れていく。

体の奥底から熱いものが湧き上がってくる。

……快感。

鈴菜は自分が奈落に堕ちていくのを感じた。

――――もう、逃げられない。

蜘蛛の糸に絡めとられて……

蕩けそうな快楽の中、心も躰も食い尽くされていく。


「……はあっ、ああっ……」

「……良くなってきたか、鈴?」


柊史が少し笑い、鈴菜の顔を覗き込む。

――――その端整な顔に、うっすらと浮かぶ汗。




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