センセイと一緒 ~feel.Black~




そっと触れた、優しい唇。

目を見開いた鈴菜の頬に、柊史は愛しげに手を伸ばす。


「寝ぼけてるのか、お前?」

「……え?」


と、柊史を見た瞬間。

鈴菜は昨夜のことを思い出し、さーっと青ざめた。

……そういえば。

……確か自分は、柊史と……

…………。

……。


「……っ、あの、その……ええっと……」


鈴菜は目を見開き、頭を抱えた。

……どうしよう。

あまりのことに、何をどう考えればいいのかわからない。

混乱しかけた鈴菜の両頬を、柊史の手がそっと包んだ。



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