センセイと一緒 ~feel.Black~
「落ち着け、鈴」
「……っ……」
「深呼吸しろ。……そう、いい子だ」
柊史に言われたまま、鈴菜ははぁっと息を吸い、吐いた。
そんな鈴菜をじっと見つめ、柊史は口を開く。
「鈴。……お前にまず聞きたい。お前はオレとのことは、高校にいる間だけだと思ってたのか?」
柊史の言葉に、鈴菜はしばし考えた後、こくりと頷いた。
――――それは、事実だ。
柊史はそんな鈴菜を見つめ、目を細めた。
「なぜだ?」
柊史は少し傷ついたような目で鈴菜を見る。
鈴菜は胸の痛みを覚えながら、弘子に言われたことをかいつまんで話した。
……鈴菜の説明の後。
柊史は大きなため息をつき、天井を仰いで目元を覆った。